暦の歴史

日記230716(日)晴れ

6:00-起床、散水、そしてウォーキング開始…

以下の冒頭メモは昨日の記録であり、本来、昨日の日記の締め処理で記録すべきことである。寝る前に当日の日記を書いてしまうのが理想である。が、書けなかった。昔から夜にやろうとしたことは大抵がそうだった。

昨日は、やるべきことをそっちのけで、暦の歴史に翻弄された日であった。暦の歴史は奥が深く、芋づる式に疑問が次々と広がって収拾がつかなくなった。せっかくなので、以下、まとめた。

暦の歴史概要

[太陽暦]太陽暦は太陽の動きを中心に1年を365日とする暦である。古代エジプトで洪水を予測するのに利用された。当時の暦はずれを対処しなかったため、不正確だった。そのため農民は恒星シリウスの動きを頼りに農作業のスケジュールを決めていたという。一方、陰暦というのは月の満ち欠けの周期で作成された。月はおよそ29.5日で満ち欠けが一周する。そのため、暦は29日と30日を交互に組み合わせて作られた。

よって太陰太陽暦の1年は354日である。太陽暦は365日であるから、毎年11日のズレが発生する。そのズレを3年に1度、閏年として1年を13ヶ月にして閏月を含む形で調整する。たとえば、5月が二回続いたりと、このあたりはややこしくて理解しきれないので、省く。陰暦と太陽暦とはこのように徐々にズレてゆく。

太陽暦は30日と31日の月があり、2月は28日で4年に一度閏年となり、29日と一日多くしてズレを調整する。

[日本の暦の歴史]暦の歴史をたどると、日本では飛鳥時代(645年)に中国から太陰太陽暦(たいいんたいようれき)が初めて輸入された。その後、平安時代中期(862年)に「宣明歴せんみょうれき」が導入され、以後、800年以上にわたり利用された。その次に江戸時代の1685年に日本独自の「貞享暦じょうきょうれき」が渋川晴海 (1639~1715)によって開発され、日本でつかわれるようになった。以後明治5年のグレゴリオ暦(太陽暦)導入までに3回改暦された。最後の太陰太陽暦が「天保暦てんぽうれき」である。現在旧暦として使われる場合はこれである。ちなみに1685年は、徳川5代将軍綱吉が「生類憐れみの令」を発布した年であった・・・。

グレゴリオ暦]ローマでは1582年にローマ教皇グレゴリウス13世がユリオス暦からより正確なグレゴリオ暦に改暦した。それが現在多くの国が使っている太陽暦である。尚、この年、日本では本能寺の変と重なる。

[改暦の背景]わが国では、中国唐代の宣明暦を輸入・採用して以来、800年以上、江戸時代になっても改暦が行われず、暦と季節にずれが生じ、日食月食の予測が外れるなど誤差が顕著になっていた

[渋川晴海 ]渋川晴海の開発した貞享暦は、基本的にそれまでの太陰太陽暦と変わらなかった。しかし天文現象の予測時刻を京都で起こる時刻に計算し直すなど、日本の暦にふさわしい内容になっている。そのため日本人が作った最初の暦という意味で、貞享暦は画期的な業績とされている。

[小説・映画 天地明察 ]江戸時代に20数年もの年月を費やして日本独自の暦“大和暦”(貞享暦)を作り上げた渋川春海の物語が、滝田監督の視点で映画化されている。2010年本屋大賞に輝く冲方丁の時代小説『天地明察』が原作である。

和風月(旧暦)の読み方

1月 睦月 (むつき)お正月に家族や親戚等親しい人が集まってむつみあうから。


2月 如月 (きさらぎ)この語源は、衣更着からきている。更に着物を着たくなる寒さの季節。他に諸説あり。


3月 弥生 (やよい)弥の字には、「いよいよ、ますます」という意味がある。草木が生い茂る月。

日本の名曲、「さくら」がありますね


さくら さくら
やよいの そらはみわたす かぎり
かすみかくもか
においぞ いずる
いざやいざや
みにゆかん


4月 卯月 (うげつ)卯の花の咲く時期(5月中旬から6月頃に咲く)。「初夏の季語」。

童謡「夏はきぬ」

卵の花の、匂う垣根に
時鳥早も来鳴きて
忍音もらす、夏は来ぬ

・・・

同胞、Mさんの庭に卯の花があるそうです。それではと、「匂うのでは?」と尋ねたところ、匂わないとのこと。その後、匂うような気持ちをうたっているのだとか、なるほどです。日本の童謡はいい歌が多いですね。


卯は「初」「産」の「う」を意味し、1年の循環の最初を表す説も。


5月皐月 (さつき)本来は早苗月と呼ばれていたのが略されて皐月と呼ばれるようになった。

早苗とは、苗代から本田に移し植えるころの稲の苗。田植に用いる稲の若苗《季語は夏》。


6月水無月(みなづき)水無月の無は{の}の意味。田に水を入れる月の意味。水が無いのではない。


7月文月 (ふみづき)七夕の日に書物を夜の空気にさらす行事があったとの説もある。

8月葉月 (はづき)旧暦では9月、秋にあたり、木の葉が色づいて落ちる月、葉落ちる月


9月長月 (ながつき)夜がだんだん長くなる「秋の夜長」の月 。童謡は、虫の声がありましたね…

あれまつむしがないている
チンチロチンチロ チンチロリン
あれすずむしも なきだして
リンリンリンリン リインリン
あきのよながを なきとおす
ああおもしろいむしのこえ


10月神無月(かんなづき)やおよろず(8百万)の神が出雲に行って留守出雲では神有月(かみありづき)という。実際は神の月、豊作に感謝し神を祭る月


11月霜月 (しもづき)寒さがすすみ、霜が降りる霜降月(しもふりつき)の略


12月師走 (しわす)仏事で僧侶忙しく駆け回る月、我々の師もそうでしょうか?忙しく仕事を納める様子です。

★本稿の解説欄は、友人の深澤さんの調査内容を利用させていただきました。ご協力、ありがとうございました。
尚、各月にふさわしい俳句集もあります。ご興味のある方は、下記URLをご参照ください。


陰暦
新月まで29.5日 月の満ち欠け図

二十四節気
太陽暦

二十四節気(にじゅうしせっき)とは、中国の戦国時代の頃(紀元前4世紀)に太陽の動きを基に発明されたものである。農業で利用されたようである。

1年を24等分し、それぞれに季節の名前を付けたものである。
国立天文台サイト参照URL https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/faq/24sekki.html

▶︎今日のニュース拾い読み◀︎

  • 韓国・尹錫悦大統領がウクライナを訪問しゼレンスキーと会談📝戦争の裏事情は知らない。が、韓国が米日と歩調を合わせているのはわかる。前大統領のような呆れた反日戦略に接すると国民感情としては不愉快になる。しかし、今の政権のように、是々非々と日本の言い分にも歩調を合わせて前向きに考えているように見えると何故かホッとする。同じアジア人、知恵を出し合うことこそ大事だ。
  • ワグネルが軍事教練へ ‖ ベラルーシ部隊に一定期間
  • 令和のプラジェクトX ‖ 東京新聞の社説に紹介されている「青崩峠あおくずれとうげトンネル」の土木工事完成の労苦を称えての呼称である。土木工事に限らず、開発には多かれ少なかれやってみないとわからない未知の領域がある。そこには涙と汗の物語がかならずあるものである。途上では何度も苦しい試練に遭遇し、やがて完成をみる。その完成時の喜びは苦労を吹っ飛ばしてしまうぐらいの 感動なのだ。
  • 秋田で記録的大雨、河川氾濫、市街地も冠水 ‖ 新幹線は運休 ‖ 気象庁では、今日明日に警報級の大雨になるところがあるとして土砂災害などに厳重な警戒を呼びかけている

編集後記

漢字にルビ(ふりがな)をつけようとしてPCでやってみた。HTMLブロックに変更してやるほかなさそうなので、やってみると、PCではうまく表示されるが、スマホでみると『カスタムHTML 非サポート』と表示されてしまい閲覧できない。そのため、元に戻すこととした。そのほかにも、PCとスマホで両方で編集しているとおかしくなるケースもあり、注意が必要のようだ。一つトラブルが出ると、すごく時間を失う。

【WordPressテクニカルメモ】追記 非サポートで、表示されないのは、編集画面に限られる。WordPressのサイト閲覧では正しくルビが振られていることがわかった。したがって、ルビを振りたいブロックは、文章がある程度確定したタイミングでHTMLブロックに変換して、そこでルビ付きにすると良いことがわかった。編集画面ではサポートされていないので表示はできないが、表示機能で確かめるとルビが振られて正常に見れる。ルビは、<ruby>漢字<rt>よみがな</rt></ruby>のように編集して完了する。確認を忘れない。