番外編001-240108
[近現代]第一次大戦以降を振り返る
点から線へ、線から面へと繋げる ‖ 1914年〜1945年の終戦迄の期間
▶︎第一次世界大戦の背景
- [背景]1800年代の後半、欧米諸国は世界中に進出し、アジア、アフリカ、太平洋地域も、大半を植民とした。
- [背景2]ヨーロッパでは勢力争いが対立を生み、1800年後半にはドイツが勢力を伸ばした。その覇権争いの先に、第一次世界大戦が勃発する
19世紀後半のヨーロッパ事情
19世紀後半のヨーロッパは多くの重要な出来事や変革が起き、政治的、経済的、社会的な面で複雑な状況でした。
1. 国家の統一と植民地の拡大: イタリアとドイツの統一運動が成功し、それぞれイタリア王国とドイツ帝国が成立しました。一方で、列強諸国は植民地をめぐり競合し、アフリカやアジアで植民地帝国を拡大しました。 (
参考→イタリアとドイツとオーストリアの三国同盟)
2. 工業化と経済成長: 産業革命の進展により、ヨーロッパは急速に経済成長しました。これに伴い都市化が進み
ました。(イギリスの第一次産業革命*1 …)
3. 国際的な緊張と軍拡: 列強諸国の間で国際的な緊張が高まり、軍拡競争が進行しました。これは後の第一次世界大戦につながりました。 (
三国同盟と三国協商)
4. 文化と芸術の発展: ヨーロッパでは芸術、文学、音楽などの文化が発展し、印象主義やロマン主義などの芸術運動が興隆しました。 [
ベートーベン:1770〜1827、モーツァルト
:1756〜1791、日本ではモーツァルトと生没同年の老中松平定信が活躍した]
5. 社会の変動と労働運動: 労働者の権利を求める労働運動が勃興し、労働条件や労働者の権利向上のための闘争が展開されました。
6. ナショナリズムと対立: ナショナリズムが各地で高まり、民族の統一を求める動きがありました。これは一方では統一を達成する動きにつながり、他方では対立を引き起こしました。
これらの要素が複雑に絡み合い、ヨーロッパ全体で大きな変革が続いた時代でした。
★課題 自分で歴史年表作ってみる
備考
*1 第1次産業革命~ 1760〜1840
産業革命 はイギリスで勃興
✍️第1次産業革命は、イギリスで起こった。石炭蒸気機関の発達を契機とし、自動化が進み、機織などの生産性が飛躍的に高まった
✍️ 19世紀後半におこった第二次産業革命では、電力や重化学が発展し、機械製品など大量生産に繋がった。
(参考)第三次産業革命というのは、はっきりは定義されていないが、情報技術の発展やインターネットの普及によって始まったとされる。
[連想]今更だが、民族ってなんだろう
我々は個人ごとに生まれ、個人ごとに生きて来た歴史を持っている。それらの人生の中で、どこかに同じ日本人としての共通した意識が共有されている。そんな曖昧模糊とした環境の中で民族意識として統合されてゆくのだろう。例えば、多分外国に住むことになったり、外国人と仕事をしたりすれば、民族意識が目覚めるかもしれない。日本人同士、と言えば現代であれば、天皇を象徴とした日本国憲法の基で、文化・教育・産業などの情報が共有されている社会と捉えることができる。それぞれ相対的に人間に優劣はなくても、民族意識は別に存在する。が、一緒になって理解し合おうとする意識も別に芽生えてくる。