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実存主義において重要な概念の一つに「自己欺瞞」がある。 彼はこれを「悪い信仰」と呼んだ。
人は本来、自由に選択できる存在であるにもかかわらず、その自由から逃れるために「自分には選択の余地がない」と思い込もうとすることがある。
たとえば「仕事だから仕方がない」「立場上こうするしかない」「世間がそうだから」といった言葉である。こうした言い訳は一見もっともらしく聞こえるが、実際には自分の自由な選択を見ないようにしているだけかもしれない。サルトルは、このように自分の自由と責任から目を背ける態度を自己欺瞞と呼んだ。
もちろん人は社会の中で生きている以上、さまざまな制約を受ける。しかし、その状況の中でもどのように振る舞うかは、最後には自分が選んでいるのである。
老年になって人生を振り返ると、「仕方がない」と思っていた多くの出来事の中にも、実は自分の選択があったことに気づくことがある。実存主義は、人が自分の人生をどこまで正直に見つめられるかを問いかける哲学なのである。
実存主義とは、難しい哲学ではない。
「仕方がない」と言う前に、自分は何を選んでいるのかを考えることである。
人生は状況によって決まるのではなく、状況の中で何を選ぶかによって形づくられる。
人は最後まで、自分の人生の作者なのである。
実存思想の流れ
キェルケゴール → ニーチェ → サルトル
実存主義の源流は19世紀の哲学者にさかのぼります。
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① 個人の苦悩を哲学にした人
セーレン・キェルケゴール(1813–1855)
彼は「群衆」を強く批判しました。当時の社会では
• 国家
• 教会
• 社会規範
が人間を決めると考えられていました。
しかしキェルケゴールは「真理とは主体である」と言いました。つまり、人生の意味は、社会ではなく、個人が決断するという思想です。
ここで初めて、個人の存在(実存)が哲学の中心に置かれました。
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② 神を失った世界を見た人
フリードリヒ・ニーチェ(1844–1900)
ニーチェの有名な言葉――「神は死んだ」 ――これは宗教が消えたという意味ではなく、人間が頼ってきた
• 神
• 道徳
• 絶対的価値
が崩れたという意味ですが、その後どうなるのか。
ニーチェは言いました。人間が価値を創るしかない、つまり、人生の意味は、自分が創造する、と。これぞ、まさに実存主義の直接的なテーマです。
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③ 実存主義を完成させた人
ジャン=ポール・サルトル(1905–1980)
サルトルはこの流れを受けて、実存主義を際立たせる有名な言葉を述べました。「存在は本質に先立つ」です。
人間は、最初から決められた存在ではなく、自分の行動によって自分を作るという意味です。
ここで、自由と責任、という思想が具体的になりました。
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[老活視点のまとめ]
この哲学の流れは、老年の人生にも深く関係します。若いころは、仕事、社会、家族が人生の形を決めます。しかし人生の後半になると自由が増えます。その時に生まれる問いがこれからどう生きるのかです。
実存哲学はこの問いに対して人生の意味は最後まで自分で作ると答えます。
▶︎健康記録 今朝の体調 70/100 深夜覚醒回数 1
昨日のメモ
昨日は運送屋さながらの一日を送った。老いた身を知る者としての身内の仕事ゆえ、商売ではないからある程度のんびりやれるのがよい。思ったよりもできた。まだまだやり方如何で仕事はできるし、運転も左目の不具合によらず不安がなかった。
ここで一つ、気づいたことがある。交通規則に従うという安全運転に徹したことである。ゆとりを持った運転を心がけるだけで、運転そのものが負担にならないだけでなく、優雅な気持ちになれる。
流れる下町の街並みを眺めながら時速30〜40kmを保つ安全運転に徹することから来る快感である。周りの標識も十分目に留めながら、さらに注意も行き届く。特に遠くまで見通しのきく道路は人生の懐かしさに似たぼんやりとした想いに浸れる。
運転免許更新の講習で習ったことではあるが、制限速度を守る意味を心に留めているせいで、周りが平気で制限速度をものともせず、前の車にぴたりとついて走っているのを見ると、なんとせわしない走り方であろうかと改めて思うのであった。
▶︎食事療法とレシピ ‖京成立石駅近くの出張作業につき、保存食と小豆玄米持参。気が向いた時に適当に口にしてビジネスマンの頃の「 生活習慣病生成過程」を満喫?した。自由な食事も懐かしい。ただし、一緒に作業した友と食事を楽しまなかった。早く終わらせたい想いがあったことが原因だが、その大元は体力である。疲れていたことがさらに根本的な原因として確信できる。
▶︎運動 ウォーキング 10,000歩に荷物の積み下ろし作業
▶︎高活・老活・社活・猫活
猫を一晩放置。翌日の夕方まで。少し心配である。
