[難民審査参与員制度]2005年に発足。きっかけは北朝鮮から逃げてきた家族が中国・藩陽の日本総領事館に駆け込んだが保護されなかった事件で入管行政への批判が高まったことによる。
📝参与員は、入管庁が元検事などの識者を非常勤職員として任命する。3人1組で班を構成し月2回程度の出勤で難民審査する。今年の6月時点で110人いる。そのうちの11人に通常の18倍もの審査を担わせ、書類のみで判断していたという。
📝業務内容は、難民不認定への不服申立ての審査である。その処理件数が、一人の担当者当たり1000件前後に及んでいる。これで、正しく判断できるのか?という指摘である。1人の担当者というのは、11人中である。110人中の10%に当たる11人程度に作業が集中していた。
📝審査件数は2021年で6741件。参与員3人1組で意見を出し、多数決で決定する。このうちの60%を臨時班の12人で捌(さば)いていた。常設班の審査件数は2826件であるから、如何に臨時参与員に過度な負担させていたかは明白だ。憶測で語れないので、児玉晃一弁護士の言葉を引用する。曰く、「書類審査だけといっても本人の供述調書や母国状況を読むだけでも1時間はかかるはず。非常勤の職員が年に1000件近い案件を丁寧に審査できるとは思えず、入管庁の判断を追認しているだけだろう」と。📝👀 年に1000件、月2回の勤務なら、1日あたり40件を超える。1人一件書類読むだけで1時間はかかる、という弁護士の指摘からしても、不可能な数値だ。仮に1日8時間勤務だとしても、1時間あたり5件処理しなければならない勘定になる。12分に一件ずつ審査を終えねばならない。一切の休憩なしでだ。まして3人の意見をまとめるのは誰がやるのか?そんな時間は取れていないはずだ。さらには、面接だって必要な案件があるはずだ……あとはジャーナリストのお力に頼るしかない。
東京の祭り、コロナ5類移行で4年ぶりの熱気
損保ジャパン虚偽報告か
📝 持ちつ持たれつの関係が明らかになってきた。要は、大量の保険加入の見返りに甘い審査という見返り、ということではないか。ジャーナリストの餌食になってしまっているが、商人世界では「ありふれた」出来事ではないか。その取引量が巨大なので社会的に大きく報道され犯罪性も問われることになっているのだ。