法廷に立つ

日記230718(火)晴れ

昨日のメモになってしまう。朝は突然できた庭の畑に散水して出かけた。

帰宅して、別のことに時間をかけなければならなかったため、ブログには手が回らなかった。午後1:30から、法廷があり、午後1時に弁護士と打ち合わせがあるため、早めに家を出たのであった。

場所は中目黒から徒歩数分の新築の裁判所である。聞くところによると、会社法とか難しい裁判などはこの新しい建物で行うのだそうだ。ただし、今回私が依頼されて対応する立場の案件は単純なものであり、複雑さはない(弁護士談)。

法廷に入ると、住所、氏名、生年月日を記し、サインする。その上で三文版で捺印する。しかし、くる途中でペンケースをどこかで紛失して、その中の三文版も無くなった。なので、左の人差し指の指紋捺印だ。

後ろの座席で座って待機する。傍聴人は2人。うち1人は関係者。もう1人は何者か…おそらく、被告人側だろう。待機の間、弁護士(関連している方々か)3人と裁判官同士で小声で何やら話し合っている。資料を差し替えて欲しいだとか、私には関係ない話をしている。

10分ほど経過しただろうか。それでは始めます、というふうな裁判長の声が聞こえた。で、私が指名されて中に入る。よくドラマで見たような風景だ。

まず最初に宣誓させられる。誠実に、嘘の証言はしないこと、といった内容の文言を声を出して読み上げ、サインする。そして尋問が始まった。

私にとっては他愛のない質問に淡々と答えてゆく。裁判費用は、私が払っているいない?と訊かれる。ここは払ってないし、そんな質問は予定されてないので少し答えに窮した。しかし払ってないのだから仕方ない。質問の弁護士が、「払ってないのですね?」「ハイ」「頼まれたのですね」「ハイ」…嘘を言うわけにはいかない。色々やりとりはあったが、知らないことは知らない、覚えてないことは、覚えていない…等々、淡々と答えていく。やがて、質問者の質問が尽きて終了した。

弁護士などから、大山越えましたね、担当者から頭を下げられる。(大山?)なんの感慨もなかったが、少しは緊張がほぐれた。手に汗もかいていた。彼らにとっては大山だったのだろう。

担当弁護士と担当者たちは、和解案の話し合いを裁判長から求められ、残るそうだ。私は帰ってよいことになり、帰路に向かう。すごい暑い日であった。

昨日のことで色褪せてしまったので、筆を置く。