*1「言ったもん負け」やめる三菱電機 不正根絶へ風土変革
会社は社会の縮図。これは、人が集まれば社会を織りなし、巨大な社会から家庭や夫婦の間でも「社会の縮図」を呈するものである、と勝手に感じたままを記します。
この事例では、三菱電機社内で蔓延していた不正の風土がどのように改善されたかを要約しました。現役のビジネスマン、特に管理職にとって、大いに参考になるのではないかと思います。すでに退職した身ながら、つい現場の問題に関心を持ってしまいましたが、できるだけシンプルにまとめてみました。
この例のような事象は、ビジネス市場において大小さまざまな組織で見られるものと思われます。民間企業の現場も、戦時と変わらないような生存競争の中にあると認識できます。戦いは、何も戦場だけに限られないのですね。
下記ブロックは、日経ビジネス電子版 2024年8月27日の再構成記事を20%程度に要約したものです。
三菱電機モビリティH事業所では、以前から社員の意見が経営層に届かず、「言ったもん負け」の風土が根付いていた。これが原因で、2021~22年に品質不正が多発し、全社で197件、自動車機器事業本部で75件が発覚した。
(企業の不正問題は報道にもたくさん事例が発生しているのはご存知の通り)
その問題の解決の道筋を以下に要約します。
業務に追われた社員は問題を見過ごし、改善の声を上げないまま不正が蔓延していた(疲労困憊する現場の様子が伺えます)。
改革の鍵は「心理的安全性」の確保であるとして、2021年に設立された「チーム創生」の一員、I氏は、H事業所独自の「変革プロジェクト」を立ち上げ、社員の声を集め、業務時間の一部を使って活動を推進した。
意見交換会では社員の目指す姿から部長には部下からの良いイメージを抱かせ心理的負担を軽減した。✍️部長と部下の信頼関係構築に腐心したI氏の努力している現場の姿が見えてきます。
業務改革を進め、会議の効率を見直す「講評」制度という仕組みを導入。これにより、会議への満足度が向上し、社員の信頼も深まった。
調査結果では、課題への認識が高まった一方で、改善への意識も浸透していることが確認された。
その改革の成果は高く評価され、「心理的安全性AWARD2024」で最高評価の「プラチナリング」を獲得するなど、成長を遂げた。
以上、記事自体は数倍の規模で語られていますが、忙しい一般人が参考にするにはこの程度の概要でも十分に参考になるものと思います。
241016 ‖ 10:30記
老いるとは
老いると言うことはどう言うことなのだろう。昨日私に電話してきた知人は、盛んにアンチエイジングがどうとか話題で取り上げようとしていた。しかし老化と言うものをどう捉えるべきなのか、それが解決しない中で、いくら老化を遅らせるアンチエイジングを考えてもしっくりしない。
そもそも論になるが、老化は食い止めようの無い自然の仕組みである(死なない生命もあるようであるが、人間は死ぬ側の仕組みの中にいる)。それが10年伸びたからといって、それほどの価値を私には見出せない。もちろん、伸びたから悪いと言うことでは無い。誰とでも別れると言うことは空恐ろしい虚しい気持ちになるから、おそらく本気で考えれば少しでも引き伸ばしたくなるのは正常な真理だろう。問題は、健康寿命である。これはほぼ大多数の高齢者に異論はないだろう(と思う)。
老いたい、老いたくないと言うのは、個人の勝手な思いであって、現実はそれとは無関係に自然は老いさせるのだ。諦めよ。
子供の頃に注射は大嫌いであった。並び順が後ろだと、いつまでも順番が巡ってくるまでドキドキ心配が絶えない。かといって、前には並びたく無い。しかし、順番は必ず回ってくる。意を決して腕をまくる、、、そんな臆病な吾輩の子供時代から時間は経過しとうとう老境に入っている。
今では注射などは、ちょっと目を瞑るだけの蚊に刺される程度であるが、色々と似た様なものである。
朝のひと時、考える自由を楽しむ