読書録 「死刑囚の記録」加賀乙彦著、中央新書、昭和55年初版
第5章 冤罪を主張する人たち 133〜169頁
第4章では、生き延びたい、という願望が潜在的であるとしても、顕著であることは著者の面接による結果で明らかとなった。
(第5章の要約)
第5章では、死刑囚が死刑執行までに経験する心理的な変化と、刑務所内での生活が中心に描かれている。
→ 日々の葛藤:死刑囚たちは自らの罪と向き合いながらも、死を目前にした恐怖や不安に直面している。懺悔の気持ちを抱く者もいれば、自分の犯した罪を正当化しようとする者もいる。
→ 社会との断絶:死刑囚は家族や友人との交流が断たれ、孤独感に苛まれる。社会からの断絶感が強まるにつれて、精神的に追い詰められていく様子が描写されている。(*1)
→ 宗教や内面の救い:多くの死刑囚は宗教的な救いを求め、祈りや悔い改めに没頭するようになる。しかし、それが真の救いとなるかは個々のケースにより異なる。
→ 刑務所職員との関係:看守や職員とのやり取りも焦点の一つである。死刑囚に対する刑務官の態度は、冷酷なものもあれば、人間的な同情心に満ちたものもある。この関係性は、死刑囚の心境に大きな影響を与える。
→ 死刑執行の準備:終盤では、死刑がどのように告げられ、執行されるかが詳細に記述される。死刑囚は執行直前に最後の希望を尋ねられるが、その一瞬一瞬が緊張感と哀しみに満ちている。
第5章全体を通じて、死刑制度の人間的側面と、それに伴う道徳的・社会的な課題が強調されている。この章は、死刑囚個人の心理描写に焦点を当てることで、死刑の是非を問いかける重要なテーマを提示している。
[細部メモ]
第4章でわかったことであるが、ゼロ番囚には無罪の主張が多かった。しかし、精神科医である著者でも、彼らが主張していることが、嘘なのか、病的な無罪妄想なのか、あるいは真の冤罪なのか、調査資料を読んだり、少ない面接だけでは容易に判別がつかなかったと述べている。面接した後20年経過して、担当した「とあるゼロ番囚」が冤罪だったのかどうか判断がつかないので気になる、という気持ちが述べられている。
つい最近も無罪が決定した袴田事件が想い起こされる。証拠の有無を証明しないと専門家でさえも判断がつかない好例である。誤判決で長期に渡り投獄された方は一生を不意にする。たまったものではない。袴田裁判では、その結審後も検察側は判決に不服を公表していた。プロでさえはっきりわからないこともあるという事例である。
[一時中断]
続く >
冤罪を主張していた三鷹事件の囚人は、冤罪を主張しながら獄死している。著者は実際にどうだったのかを謎としている。
次は、帝銀事件の主人公の話。当時87才(*)の高齢の画家で、所内随一の有名人であったそうだ。彼は30年あまりを独房で絵を描きながら過ごした人物というが、結末は別枠で示すように獄死である。
[注記 (*) ‖ ファクトチェック ‖ 年齢が違っている。彼は1905年2月15日に生まれ、1987年5月10日に亡くなりました。獄中生活は41年に及び、死刑判決を受けたまま刑が執行されることはなく、最終的には拘置所内で死亡しました。]
犯罪は物的証拠が少なく本人の自供が証拠となっている。ところが、この画家は空想虚言者だという。空想して話しているうちに、それを信じ込んでしまうタイプのようだ、と著者はいう。なので供述そのものの信憑性さえも疑われる。概要を以下の枠にて示す。
平沢貞通は、1948年に発生した帝銀事件で死刑判決を受けたが、死刑は執行されないまま1987年5月10日に、東京の八王子医療刑務所で肺炎のため82才で獄中死した 。
彼は生涯にわたり無実を主張し、支援者たちも再審請求を繰り返したが、再審は認められなかった。獄中生活は39年にも及び、平沢の死は「冤罪の象徴」として多くの議論を呼び起こした 。彼の事件は、戦後の司法のあり方や冤罪問題に関する重要な一例とされている。
次に、幸浦事件について。この裁判は15年間にわたって行われた。4人の被告がいたが、いずれも無罪となった事件である。当時はかなりの拷問があったとされるが、無罪という結果もあって、この間の15年の詳細な記録については省略し、筆者の感想のみを記す。
弱い立場の人間が逮捕され、突然の孤独の中で脅迫されながら取り調べを受けた場合、虚偽の自白を誘導される可能性があるのではないか、という疑念である。映画では、どんな状況でも真実を貫くシーンを思い浮かべるが、それは映画だからこそ成り立つものであり、実際には拷問によって虚偽の供述がなされることも大いにあり得ると考える。
次の冤罪事件は、牟礼事件。30年もの間一貫して冤罪を訴えていた人の事例で、著者は「佐藤誠という不幸な人物はもっと知られるべきだと思う」と結んでいる。尚、冤罪にあった佐藤誠という人物は「獄中の学者」というタイトルである。
[牟礼事件の概要]牟礼事件とは、1951年に長野県牟礼村(現・長野市)で発生した冤罪事件であり、日本の刑事司法の問題点を浮き彫りにした重要な事例の一つである。この事件は、過酷な取り調べや自白の信用性に関する議論を引き起こした。
[私感]この章は有名な冤罪事件についての著者の面談記録と、著者の感想である。牟礼事件は、他の冤罪事件とともに、日本の刑事司法制度における自白に対する過度の依存を見直すきっかけとなり、その後の司法制度改革に影響を与えた重要な事件である。5章終わり。
次は6章 「鉄窓の宗教者」
新PJ 自作ほうれん草を食べる
[畑の準備]本日〜今週 → 材料購入本日 ‖ 済
①石灰(注文すみ)
↓ 2週間〜1ヶ月
②2週間〜元肥(注文すみ)を施す
↓ 2週間
③種まき
—————————-
畑の準備
①石灰 大宮グリーンサービス 苦土石灰(粉状) 1kg大宮 ¥528-
②元肥 住友化学園芸 肥料 マイガーデン 植物全般用 1.2kg ¥976- 粒状 花 野菜 ハーブ 元肥 追肥元肥 / 石灰施してから2週間以上開けて施す。
【一口メモ】元肥を適切に施すことで、作物の根張りが良くなり、健全な成長を促すとされている。施肥量や種類は作物の種類や土壌の状態に応じて調整することが求められる。
尚、前工程で石灰を施す。石灰は土壌のpHを急激に変える可能性があり、元肥と同時に施すと、肥料成分が化学反応で失われることがあるためである。石灰の施用時期は、元肥を施す2週間~1か月前に投入し、土に十分に混ぜ込む。
今日の睡眠 波形よくない、中途覚醒多発
睡眠効率77% 睡眠スコア71P 中途覚醒 9
睡眠時間 6時間 + 1 昼寝
食事日記
▶︎朝食‖ロカボ食 ‖ 繊維質キャベツ→ゆで卵他→玄米おじや100g→💊4種類
【メモ】食事量が増えたせいか、なんとなく体に力が湧いてきた感覚がある
間食‖コンビニ☕️小 + ナナチキ1
▶︎昼食‖13:00-14:00 ‖ ロカボ食、味噌汁のあまりをおじやにして食べた。
▷間食‖チョコレート3片
▶︎夕食 ‖22:00-22:30 ‖ おじやのあまり、マグロブツ3切れ、薬3種類(食前、食後のB12とスタチン)
▶︎体重 54.4kg
運動
ウォーキング>6000 9,281歩
筋トレ 特になし
健康関連日記 241016-
📌 現在の健康状況 ‖ ほぼ健康。目が霞む。⇒ 近々 大木眼科へ右指の関節が曲げると痛い⇒整形外科へ肝臓の数値 (自己経過観察)糖尿病 治療中、食事療法ロカボ食継続中→ HbA1c 6.9治療薬 タムスロン ‖ 副作用-ふらつく⇒単に足が弱くなったせいで不安定になっているのかもしれない。▶︎241016(水)普通▶︎241017(木)神経痛発症も運動により症状は消えた。▶︎241018(金)雨▶︎241019(土)右腕皮膚に触れると微妙に痛い(軽い抹消神経痛か)。昼食コンビニの焼きそば弁当をドカ食いした。▶︎241020(日)神経痛▶︎241021(月)神経痛▶︎1022(火)足が弱っている。▶︎241023(水)小雨 映画、体調漁▶︎241024曇体調良、健診日、血糖値関係データかなり改善▶︎241025-過眠で疲労回復▶︎1026-睡眠十分▶︎10/27-寝不足分をあとで1時間昼寝で取り戻した。異常なし。食べすぎたか。▶︎10/28 睡眠の質悪。昼寝1h。他、💊全摂取、健康 ‖ リンパ腺が少し腫れている
検診担当医メモ>尿酸値が高い、これは日本酒が一番良くない。焼酎なら…
「参考書 ‖ 糖質疲労」から引用
編集 241022
- 米より肉食→LDLが高くなる可能性あり
- 1食あたりの糖質(炭水化物)はおにぎり1個まで(≒40g)→ ‖ 30g未満/回 Max
- バナナ ‖ 糖質=20g/小1本 ‖ 多くても1本 ‖ 納豆と一緒に摂る
- 朝寝起きの急激な運動は避ける。交感神経が目覚めていない→健康に悪いらしい
私の養生訓
更新日 241023 糖新生追加
- 貪らない ‖ 胃がもたれない程度に加減
- 動作をのろくする→ストレス改善
- 良いものより悪いものを摂らない
- 禁酒→代わりのストレス解消方法考える。
- ストレスは病気の元⚠️★君子ストレスに近寄らず
- 食事には順序が大切。繊維質→油脂、タンパク質→炭水化物(主食)は食事開始20分後以降に50g、max100g。タンパク質で満腹になってしまったら、炭水化物の主食は摂らない ‖ タンパク質はグリコーゲンとなって肝臓と筋肉に蓄えられる。血液中に糖(グルコース)が不足すると肝臓で蓄えられたグリコーゲンがグルコースに分解(糖新生)され血中に滲み出る。
- 食後30分以内に運動
- 筋トレ ‖ 縄跳び、ランニング 週1→高齢者の運動の効果については、プロに相談しリスクを減らす(予定)。
その他の健康関連情報
編集日付 241024
- 入眠サインを作る方法 入浴すると体温が上がり、穏やかに下がりはじめて眠気が生じる
- 運転免許を返納すると認知症発症リスクが高まる
- ビタミンB12を含む食品 ‖ 魚介類(シャケ、しじみ、サバ、イワシ、ニシン、、)、乳製品、黄卵(マヨネーズも?)、肉類(ラム肉、レバー ‖ LDLが高くなるかも、) ‖ 毛細血管の回復
- BaceBreadやめる。糖質24g/個は多すぎ。
- オートミールには食物繊維が豊富に含まれ、糖尿病に良いとされている。オーツ麦にはグルテンが含まれていない(工場の過程で含まれる場合有)。
- りんごは実験によると血糖値が急に上がる。巷の情報と異なる。対策として、りんごは食後に食べる。マヨつけて食べるなど。ジュースは禁止。