国家公務員のマイナ保険証の利用率が国民全体の利用率を下回っている、という[東京新聞朝刊 / 厚労省の公表]
1ヶ月後に控えた現行の健康保険証廃止への反感が高まると懸念される。
小生は病院の指導で手続きは済ませてある。国が推奨し勧めているなら、まず公務員が範を示すのが普通である。これでは、何か不都合なことがないか気になるというものである。
またまた暴言が飛び出した、という三面記事である。ハリス副大統領は、大統領を目指す人間として「明らかに失格だ」と非難したという。
他国の話なので、米国民には申し訳ないが野次馬根性でニュースを眺めている。そんな立場で見ていると、ユーモラスでさえある。やんちゃなヤンキーと言ったら失礼になるが、取り巻きがいないわけではない。言うことは言っても、そのまま実行するわけではないから、そう心配することもないだろう。が、ハリス氏に利する発言は気になる。
時期も含め、詳細は不明だという。が、慎重に検討していることは確かなようだ。やられっぱなしでは民衆の支持が得られないので、少なくとも態度はタカ派的な姿勢に終始するのはどの国も同じである。それを抑えて円満な世界が構築できる日がいずれくるだろう。あの世に消えてからになるけれども、人智がそうしてくれるに違いない… これでは物語にならない。ニュースも泣いてしまうか。
民主制後進国では、勝った陣営が万歳を叫び感涙し、負けた陣営は地団駄を踏む。
一方、民主制成熟国では、どの陣営も「同じ程度に不満な顔」をする。
これは、内田樹(たずる)氏(神戸女子学院大学名誉教授・凱風館長)の選挙戦に関する感想文にある言葉である。民主制とは、集団構成員全員が同程度に不満な「落としどころ」を探り当てる、軽量的な知性の働きを求める制度だからこそ、そのような結果になるのである、と。
内田氏の「時代を読む」を読むと、その深い洞察力に専門家だけのことはあると感服し、ツッコミどころを失う。考え方が合うということかもしれない。