読後、再度まとめてアーカイブする予定
第一回目
第二回目 250220(木)
第三回目 250222〜書き込んで考える。考えて書き込む。
第四回目 250223(日)
第五回目 250308(土) 抜粋
この本は、一般的なノウハウ本とは単純に比較できない。内容が深く、示唆に富んだ事例が多いため、読者に考えさせる力を与えてくれる。一気に読み進める小説とは異なり、じっくりと向き合うべき一冊だ。次回は第四章、132頁から。
大往生したけりゃ医療と関わるな / 「自然死」のすすめ
著者 中村仁一 初版日時 / 2012/1/30 ‖ 幻冬社新書213ページ ‖ 著者略歴:1940年生、2021年6月5日逝去(81)京大医学部卒、社会福祉法人老人ホーム「同和園」付属診療所所長、医師。本メモ期間 ‖ 250206〜
[読書方針]共感部の切抜きを主とす
▶︎読書方針 ‖ 否定も肯定もなくニュートラルな立場として記す。⇒自分の考えと照らし合わせ、ピックアップする。先に生死観を確認した。これは「考えるテーマ」の続編に当たる。
第1回目
- 本人に治せないものを、他人である医者に治せるわけがない ‖ 病気やケガを治す力の中心をなすものは「本人の自然治癒力」です。
- ワクチンを打ってもインフルエンザにはかかるし他人にもうつす⇒受験生に予防のために打っておこうと勧めるのは笑止…(受験に備えるなら早めに天然ものにかかっておくこと…)
- (コロナ)ワクチンの接種は意味がないと思いながらも、世間の少数派のせいもあり、私(著者)自身は立場上、老人ホームに移ってからは!毎年接種し続けてきました…しかし厚労省が「打ってもかかる」と認めたので、大手を振って辞める方にしました。
- このシーズン中、インフルエンザで死んだ人が204人。対し予防接種で死んだ人が133人もいます(日本医師会雑誌2019年12月号)。✍️何やらマスコミの報道とは異なる感じがする。細かいデータが記述されているが、すでに下火になったことなのでワクチン談義は読書から外す。〜38ページ。
- 解熱剤で熱を下げると、治りは遅れる ✍️熱は生体反応であり、意味があることは知られていることかと思う。その100万年にも及ぶ自然の仕組みを壊そうという…矛盾が生まれるのも頷ける。しかし一般に皆んな!熱があれば解熱剤という常識が行き渡っていないだろうか。
- 📍 45ページまで、つい深追いしてしまった。
第二回目 240220(木)晴
✍️病院で胃瘻しながら長生きするなら自然放置で死に絶えたいものだ。無理して人工的に生きても必ずやってくるものはやってくる。 ∴ 胃瘻はやらない。
✍️野垂れ死してもそれはそれで気が楽だ。宿命に従う。
▶︎「ポキポキケア」
胃瘻などで長く入院する羽目になると、手足の関節などは変形して曲がったりして棺桶に入らなくなる。その時、やむなく、、、
▶︎「鼻チューブ栄養」は近年、胃瘻の増加に伴い使用が減少しているため、省略する。
▶︎「老衰死」
点滴や酸素吸入コースの目安は7〜10日。
(老衰で)点滴や酸素吸入は、幸せに死ねる過程を妨害するものだ。私(著者)は原則としてやりません。
「『脱水』は意識レベルが低下して、夢うつつの状態になるので、願ってもないことなのですよ」と説明するのだが、、点滴液は薄味のスポーツドリンクなのですよ。
点滴なしで口から一滴の水も入らなくなってから亡くなるまでの日数は7〜10日くらいが多い。排尿は亡くなる2〜3日前まである。なぜかというと、生体活動のエネルギー産出過程で水と炭酸ガスがつくられるので、それが排泄されるから。脱水という冷却水が減ることで38℃以上の高熱がでることもあるが、本人に苦痛はない。
✍️植物人間となって生きたくはない。
▶︎食べないから死ぬのではない。死ぬ時期が来たから食べないのだ。
✍️大自然に身を委ねる。
▶︎無理に延命しても悲しみが消えるわけではない。先送りするだけのこと。フランスでは本人が食事を嚥下(えんか)できなくなったら医師の仕事はその時点で終わり、あとは牧師の仕事となる。
▶︎医療の発達により、内部から発せられるサインをキャッチする能力を医者任せにした結果、多くの人が「死に時」を逸し、病院でダラダラと生かされ、挙句に、悲惨で非人間的な最期を迎えるようになってしまいました。
▶︎…医者の言うことを聞くより、自分の身体に聞く方が間違いがない。
✍️よーく考えてみよう。なんでも専門家には敵わないと、鵜呑みにしやすい。
▶︎年寄りはどこか具合が悪いのが正常
→ 基本的に医者に頼らない
▶︎老いを認めましょう。「歳のせい」と思いましょう。その方が楽に生きられます。
第3回目 240222(土)晴
▶︎私(著者)は妻に目の前の食事に手をつけず、箸をつけなかったら無理に口に押し込まずに、黙って下げるように厳命してあります。
第4回目 250223(日)
朝起きて 夕べに顔は 変わらねど
いつの間にやら 年はとりけり
「看取らせること」が年寄りの最後の勤め
👉この言葉はすでにそのように思って数年経過する。しかし、自分はそうはならないと思っている。人間は業を背負って生まれてきた宿命があり、諦観して従うべきだ。
死ぬ時のためのトレーニング
できるだけ家族に負担をかけないためには、自分でできることは精一杯自分ですることです。利き手の側が麻導している場合でも、もう一方が残っています。食べさせてもらうなど、もっての外です。どうせすることがないのですから、一回の食事に半日かかっても構わないのです。P91
第三章 癌は完全放置すれば痛まない
死ぬのは癌に限る
私(著者)は20年以上前から言い続けてきました[1994年、今から30年ほど前]。
👉50年ほど前から老人医療に取り組んできた結果として、ある判断が示されている。30年前に執筆された本である。この30年の間に、医療はこれらの常識をどの程度進化させたのだろうか。それについては、まだはっきりとは分からないが、私自身は著者のような結論には至っていない。もう少し知見に自信が持てるまでは、判断を保留する。この本を読み終えるまでには、自分の態度を決めたい。一つ言えることは高齢者のほとんどは癌になるという事実である。医師も癌を見つけても何も言わない。当たり前だかららしい。92歳で亡くなった私の父がそうだった。手術もしなかった。
癌になる最大の危険因子は「歳をとること」
ほっておいても問題のない癌を見つけてしまうと、治療する無駄と副作用という不利益も蒙る P103
[2011/4/5 京都新聞朝刊]毎日5000個の細胞ががん化している。それを免疫細胞が退治してくれる。年と共に免疫力が衰える。繁殖を終えたら死ぬというのが、自然界の”掟”です…「もう役目はすんだから、還ってきていいよ」という”あの世からのお迎えの使者”と考えて良いはず。P104
「早期発見の不幸」「手遅れの幸せ」
検診で癌が見つかる。ではなぜ普通で見つからなかったのか?痛くなかったからであろう。見つかった時には手遅れだった、とは、それまで痛みはなかったか、あるいは耐えられる程度のものだったのだ。無理して検査したら手遅れの癌だった、というのは考え方によっては癌で治療で苦しまなかったという幸運に恵まれた、とも言える…
抗がん剤の認可基準
抗がん剤を使った2割以上の人がレントゲン検査で癌の大きさが半分以下になっている状態が4週間以上続くと証明されれば有効と認められる。8割近い人に無効でも承認されるというところに薬として許可されるというのは他では考えられない…その上、抗がん剤は劇薬指定になり強い副作用で正常細胞も攻撃される。制癌剤で治るのは血液の癌や精巣がん、子宮絨毛がんぐらいのものである。
余命3ヶ月の手遅れの癌が一年になった自然死の例(中村医師の老人ホーム) ‖ 手遅れの癌でも苦痛なしに死ねる
医者にかからないで死ぬと「不審死」になる
👉「自分の死を考える集い」の参加者の例であるが、省く。そんな集いがあれば、参加して覚悟をしっかりしておきたい。
本日はここまで
第五回目 250308〜
👉 次回は第四章から
▶︎ホスピスは「尻拭い施設」?
60〜70名の繁殖を終えた年寄りのガン患者を見ていますと、がんに対して何ら攻撃的な治療をしない場合、全く痛みがないのです。
今、がん死34万人強のうち、8割がたは、繁殖を終えた人たちだと思われます。
▶︎最期を医者にすがるのは考えもの
👉考えるまでもなくその通りだが、「医者に任せれば安心」という大衆の常識は、啓蒙書の影響程度では十分に覆らないだろう。
▶︎がんにも「老衰死コース」あり
中村医師は老人ホームで、がんを放置した場合、どんな死に方をするのかじっくりと見せてもらえた。その結果、彼は「死ぬのは『完全放置』のがんに限る」という確信に変わった、という。そして医師として老人ホームに移った体験に感謝している、と結んでいるのである。
👉中村仁一医師自身が、がんの末期は猛烈に痛むもの、という医療界の常識に毒されていた、という体験。平成15〜22年の間に老人ホームで看取ったのが27名(89.2% ‖ 男性21名、女性25名)。このうち麻薬を使うほど痛んだケースはゼロだった。
👉私の経験でも、大病院の医療チームで最新の治療を施し(手術したかどうか思い出せない)最後は痛み止めの麻薬漬けで、生きる希望を失い、本人の意志の元で若くして世を去った事例がある。あの時に交わした数少ない言葉は思い出すたびに胸を締め付けられる。余計な治療を施さなければ安楽死できたのではないか、という思いがある。しかし、本当のところは私にはわからない。
▶︎本来、苦悩は自分自身で向き合い、時間をかけて乗り越えていくしかないのではないでしょうか。誰かが代わりに苦しみ、解決してくれるわけではありません。最も自然な解決策は、「時間の経過」と「時がもたらす癒し」を待つことなのかもしれません。
👉生と死もまた、自分ひとりで引き受けるしかない——ここ数年、私はこの現実を痛感しています。死は誰にでも平等に訪れ、誰かに頼ることは決してできません。この事実と向き合うことは、最終的には個人の問題のみであり、たとえ家族であっても、共有は決してできないし、仮に苦しいからと周囲にばら撒けば苦しみが倍加するのみで減ることはあり得ない。
著者も、同じようなことを述べています。
▶︎著者は、時には孤独を埋める存在が欲しくなることもある、と述べている。しかしそれは人間ではなく、むしろ動物や物のほうがよいと感じることがあると述べている。その例として、俳優の緒形拳さんのエピソードをあげている。
緒形さんは、撮影ロケの際に愛犬とともに一軒家を借りて暮らしていたそうです。家族との関係よりも、愛犬との時間を大切にしていたことから、人間関係の複雑さを避け、「親しき仲にも礼儀あり」という距離感を重視していたのではないでしょうか。
👉 老病死は結局のところ、自分ひとりで引き受けるしかない——著者のこの考えに、私は深く共感する。突き詰めて考えることで幸不幸の考え方は一変する場合もある。250308記。
▶︎次回は第四章から
▶︎日常訓
- 朝聞道夕死可也
- 人間至る処青山有り
- 人間万事塞翁が馬
- 日々是新
- 一利を興すは一害を除くにしかず
- 一事を生やすは一事を省くにしか
▶︎食事 何を食べるかは体に聴く
📍 朝 バナナ1/4 ☕️+ななチキ
📍 昼 12:30-14:30 ロカボ食
📍 夜
▶︎運動 知行合一 行動しながら考えよ
📍 ウォーキング 6376歩
▶︎仕事 何をするかは心に聴く
読みかけの「自然死のすすめ」〜第四章
【養生訓】
病気を治すのは自分の体であり、備わっている免疫システムの力である。医者ではない。自分の体の中には100人の名医が住んでいる(ヒポクラテス)。
- 良いものより悪いものを摂らない。
- 禁酒→米国発‖ アルコールは少量でも良くない ‖ 癌の原因となる
- ストレスは引きずらないこと。全ての病気はストレスから ‖ 内声に従う
- ロカボ食 ‖ 食べる順序重要
- 食後30分以内のウォーキング。血糖値スパイクの防止
- 筋トレ ‖ 週1回
- ランニング⇒遊歩道
- ⚠️脳のエネルギー源は糖質。糖質摂取ガイドラインは以下の通り。📌 1食あたりの糖質量:20~40g、参考書では40gである。玄米100gあたり35g、白米は37g ‖ 糖質総量から見て、ご飯は80g程度にして不足ならタンパク質やナッツ、バナナ1/4などの果物で補填する。間食1回あたりの糖質量:10g以下 ‖ 1日の総糖質量の目安:70~130g
【健康メモ】
✖︎避けたい 加工食品【チリ製のサーモン(添加物多い)、輸入果物(添加物多い)他お菓子類、トランス脂肪酸系、小麦グルテン】
✖︎薬 ‖ スタチンは高齢者の最も不要な薬らしい
▶︎250306-花粉症シーズン始まる