2020年4月30日にめでたく現役引退し、どうするか考えていたが、去る2020年8月30日に、かねてよりやってみたいとおもっていた運送業を体験した。運送業を体験することにより、運転技術とGoogleマップの奥深い利用方法をマスターすることとなった。体験期間は、のべ半年ほど。
業務は、週に2回程度、4時間から多くて8時間。陸運局に運送業を届出し、某システム(契約で社名は公表不可)に登録し、スマホで仕組みを調べ、運送案件を引き受けたのだ。頭で考えてもさっぱり想像がつかないので、未経験ながらやって考えようと、無謀にも挑戦した。
今回は第1回目の体験談である。合計3回程度にまとめようと思う。普通なら年齢ではねられるところ、採用してくれた。多分、最高齢だっただろう。運がよいのではなかったか、と思う。
ネット情報で得た情報で某システム(契約で社名は公表不可)を利用し、受注から、運送完了までのすべてがスマホで完結するシステムを利用する。この会社は20歳代の若者が思いついてシステムを開発し、80億円ほど資金調達をして事業を立ち上げたという斬新なシステムだ。
時代も進んだものだ。いちども経験していないのに、スマホを眺めながら、試しにポチッとクリックしたら、予想に反して受注確定してしまった。浅草橋から積み荷の場所まで、ほぼ高速道路で向かうことになる。初めてなので、システムの内容をしっかり読んで理解しないと始まらない・・・・
ともかく、開始だ。途中、道に迷ってかなりあたふたしたが、なんとか電話で問い合わせ積み荷の場所まで到着した。神奈川県にある物流センター(これも初耳)に着いてみると、30Kgぐらいの重さの荷物が一つ用意してあった。どうするのかわからないので、担当の方に遠慮なく聞きながら進めた。親切な女性の方であったのも幸いした。運送依頼元は佐川急便。
なんとか集荷の約束の時間に間に合って積荷し、すぐ羽田空港へ向かう。積み荷からすべて初めての体験だ。30Kgは結構な重さだが、引越し体験がたくさんあったため、コツが身についている。
羽田へ向かう道も迷いまくった。あちらこちら脂汗を流しながら回り道した。すこし古いナビをつかっているせいか、行く手に道がないのだ。焦りながらも、気持ちを落ち着かせてなんとか、ぐるぐる遠回りしながら空港に到着。
その後も、羽田空港内の航空便の荷物受取場所まで、ぐるぐると回り道をした。手順がわからなくて呆然自失に陥りそうになる。それでも必死で、なんとか、それらしき場所に到着した。時間も迫っている。土壇場だ、遠慮している暇はない。誰彼かまわず聞きまわる。
幸い、その近くにいた親切に教えてくれる人に恵まれ、台車に荷物を下ろすのも手伝ってもらえた。なんとか航空便を出荷できた。本当に第1回目は必死であった。未経験で準備が足りなかったがなんとか終えて(こころから)ほっとした。途中、担当者から電話があり、連絡が足りない、と叱責を受けたが。
バイト料は8000円ほど。慣れているなら、おそらく往復3時間あれば終えていただろう。
これを契機に半年ほど体験をしたのだが、右折禁止を右折数回、一方通行を反対方向へ走行し、冷や汗、駐禁切られまくり、よく無事故(免停2回)で終えたものだ。お陰で、ペーパーだった運転は自信がついた。これから数回にわたり思い出して記すことにする。