人生のフェードアウト期

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[アイキャッチ画像はnanoBananaにて製作]

その方針をいつ頃志したかは、はっきりとはしない。おそらく75歳の誕生日に引退を宣言し、自ら翌月の5月31日に退職受理処理を行ったのだが、その数年前から、現役での企業経営に限界を感じ始めていた。これまでの「我が道」からのフェードアウトを意図し、それがようやく実現に至ったのだと思う。

心身の衰えを覚え、年齢を考慮する中で、漠然とした心の揺れを感じ始めたのは事実である。

第一に、電子機器受託開発から最終的に人材派遣業へとスタイルが変わっていった事業に対し、意義を見出せなくなっていた。会社を手放そうという意志が、私を突き動かしたと言える。

ただし、事業はすぐに廃止できるものではない。始めるのは元気さえあればできるが、畳むのはそうはいかない。完全にフェードアウトするまでには、相当な揺れ動く時間を要した。

今、量子論とAIの空想の現実に触れながら、改めて人生のフェードアウト期だと認識しつつある。その日常は試行錯誤の連続であるが、こだわりもフェードアウトに伴い、実感が少ない。これが私の歩みつつある残りの道である。

2026/3/1 記。